2回目の帝王切開で医療保険と生命保険の給付金はもらえる?いくら?

既に帝王切開を経験していると2回目の出産が帝王切開の出産になるのか、また帝王切開の場合出費を補えるのかが心配になる事もありますよね。

この記事の内容をまとめると

  • 医療保険についても、1回目の妊娠前に特別な条件などなしで加入していた保険であれば、原則2回目も保障の対象となる
  • 過去に帝王切開をしていても保険に加入することは可能。5年後以降に加入するのが目安

この記事を読むことで、もし二度目も帝王切開になったとしてもどのようにリスクを抑えられるか理解する事ができ不安を払拭した状態で出産に臨めるでしょう。

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執筆者田中まい

妊活中で、日頃から妊娠後のことについても情報収集を進める。WEBライター検定3級を所持。

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2回目の帝王切開で医療保険と生命保険の給付金はもらえる?

1回目の出産が帝王切開だった場合は、傷口付近の子宮壁が薄くなってしまっています。そのため次の妊娠で子宮が大きくなって収縮した際に破れてしまう可能性があり、一般的には2回目の出産でも帝王切開を勧められることが多いです。

ここでは健康保険・医療保険・生命保険の違いや2回目の帝王切開で保険が適用されるかどうか、給付金が大体どれくらいもらえるかについて解説しています。

帝王切開で適用となる保険の違いとは?健康保険・医療保険・生命保険

健康保険とは国民健康保険などの公的な医療保険のことを指します。日本には国民皆保険の制度があり、国民一人ひとりが加入している保険の運営主体は市町村・会社・組合など様々です。

しかし原則として全ての国民が所得に応じた保険料を支払い、何らかの公的医療保険に加入しています。帝王切開や吸引分娩、切迫流産・切迫早産などの妊娠トラブル、その他妊娠中の病気などでかかった費用は健康保険が適用され、医療費が3割負担となります。

一般的に帝王切開は民間の医療保険などでも保障対応となっています。医療保険には比較的短期間で利用できる定期型と一生涯を保障する終身型があります。民間の医療保険は妊娠からある一定の期間を過ぎると加入できないこともあります。できれば妊娠が判明する前に加入しておくことが望ましいです。

生命保険は被保険者が死亡したときに保障がおりる保険なので、入院・通院費や手術費の保障はありません。しかし入院・治療を保障する医療特約を付帯させれば、帝王切開のための保険として活用することも可能です。

2回目の帝王切開でも適用する保険とは?

健康保険・医療保険・生命保険の違いが分かったところで、それぞれの保険は2回目でも適用されるかどうか、事前に確認しておきましょう。

健康保険

健康保険については2回目の帝王切開であっても適用となります。また健康保険が適用されるということは、保険適用費用の1ヵ月の自己負担額が一定額を超えた場合、高額療養費制度を利用することもできるので覚えておきましょう。

医療保険

医療保険についても、1回目の妊娠前に特別な条件などなしで加入していた保険であれば、原則2回目も保障の対象となります。

ただし1回目の帝王切開の後に医療保険に加入する場合には注意が必要です。基本的に医療保険では、過去に手術をしたことがあれば告知をしなければいけません。保険によっては手術した経験があっても入れるものもあるので、そのような保険を選ぶのも良いでしょう。

帝王切開の経験がある方でも、手術から5年以上過ぎている場合は告知する義務はありません。医療保険の加入を検討する際は過去の病気やケガがどれくらい前にしたものであったか、改めて確認しておくことをお勧めします。

生命保険

生命保険についても医療保険同様で1回目に特別な条件なしで加入していたものであれば、原則2回目も問題ありません。ただし商品によって違う場合もあるので、詳細は加入している保険会社に確認しましょう。

2回目の帝王切開で給付金はいくらもらえる?

前述の通り、2回目の帝王切開であっても1回目と同様に保障の対象となる保険がほとんどです。帝王切開をした際に民間の医療保険から受け取れる給付金は、具体的には入院給付金や手術給付金、女性疾病特約の給付金などがあります。

たとえば入院給付金は「入院1回あたり○万円」や「入院1日あたり○○円」といった形で給付されるものです。こちらは入院に対して支払われるので、帝王切開で入院した場合にも給付金が受け取れます。

また手術給付金は、手術をした際に「1回○万円」または「1日あたりの入院給付金の○倍」といった形で受け取れる給付金です。もし加入している医療保険などに入院給付金と手術給付金の両方が設定されている場合は、どちらも受け取ることができます。

女性疾病特約のついた医療保険や女性保険に加入している方が帝王切開で出産すると、通常の給付金より多く給付金が受け取れる場合もあります。具体的な給付内容や金額は、それぞれの特約や保険によって異なりますので一度きちんと確認しておきましょう。

2回目の帝王切開で保険に入っていないと?

帝王切開には保険が適用されますが、無保険の状態だと給付金を受け取ることができず、医療費についても全額負担となってしまいます。ここでは2回目の帝王切開で保険に入っていなかった場合、大体どれくらいの金額がかかるのか解説します。

帝王切開の出産はいくらかかる?

令和4年診療報酬点数表よると帝王切開手術の費用は、あらかじめ予定していた場合が201,400円。そして緊急に帝王切開となった場合が222,000円です。ただし診療報酬点数表は原則として2年に一度改定されるので、この費用は今後変わる可能性もあります。

なお帝王切開の手術費は保険が適用されるので、実際の負担額は総額の3割となり、予定帝王切開の場合で60,420円、緊急帝王切開の場合で66,600円となります。

また出産後の入院日数についても病院によって異なりますが、自然分娩の場合に比べ最低でも2~3日長くなります。さらに個室や少人数部屋を利用した際は、入院費用もそれだけ多くかかります。

その他に購入するものとして、お腹の傷のための術後用腹帯や手術痕のケロイド予防のシリコンジェルシートなどがあり、数千円から1万円くらいはかかってきます。

過去に帝王切開していても入れる保険はあるの?

結論から言うと、過去に帝王切開をしていても保険に加入することは可能です。

たとえば帝王切開をして5年以上経過してから女性保険に加入するという方法もあります。基本的に女性保険では、過去に手術をしたことがあれば告知をしなければいけません。しかし、5年を過ぎている場合は告知する義務はないのです。

なぜ5年以上経つと告知の義務がなくなるのかというと、長期にわたって健康な状態が続いているという証になるからです。また一般的にカルテの保存期間が5年間となっているため、調査に関しても5年以上過ぎていると履歴が残っていないということもあります。

保険会社によっては、告知しなければならない内容が異なることもあります。細かい条件については保険会社ごとに確認しておきましょう。

妊娠中でも入れる帝王切開が給付対象の保険はあるの?

結論から言うと、妊娠中でも入れる帝王切開が給付対象の保険もあります。

ただし2回目の帝王切開と妊娠中の条件が重なると、給付対象が狭まることも。通常より保険料が割増となったり、予定(選択)帝王切開手術は保障の対象外となったりする保険もあります。加入する際はそれぞれの保険の条件をよく確認しておきましょう。

生命保険の見直し?妊娠中に考えておきたいこと

出産というライフイベントにより、家計には様々な経済的な変化が起こります。退職や産休育休による収入減や、逆に児童手当による収入増。あるいは子どもが生まれることによる生活費や教育費の増加も考えられますよね。

特に子どもが大きくなるにつれて教育費は大きく増加します。そのため子どもが生まれる時から将来の支出に対してどう備えるか、計画を立てておく必要があります。また連動して万が一の時に必要な生活費なども増加します。

現在生命保険に加入している方でも、医療の保障から出産後にかかる費用なども考えて見直しを検討してみてはいかがでしょうか。

2回目の帝王切開|おすすめの保険「第一生命」と「エクセルエイド」で比較

最後に2回目の帝王切開の場合でも安心な保険として、「第一生命」と「エクセルエイド」の2種類の保険をご紹介します。

おすすめ医療保険①第一生命の保険

第一生命ではデータ解析の結果、妊娠中の方や過去に帝王切開による出産を経験された方でも一定の基準を満たしていれば入院・手術のリスクが少ない場合があると確認できたとして、2022年7月から保険の加入範囲を拡大しています。

「保険加入時に妊娠中であっても過去5年以内に帝王切開を受けておらず、今回の妊娠で医師からの指摘を受けていない方」と「過去に帝王切開による出産を経験していても保険加入時に妊娠中でない方」が加入の条件です。

上記の条件を満たせば妊娠・出産に関する条件を付けずに保険に加入することができるので、該当する方はこちらも検討してみてください。

おすすめの保険②エクセルエイドの保険

エクセルエイドの普通保険では、現在妊娠中の方も週数に関わらず加入することが可能です。また妊娠中の方でも初年度より給付金の支払い対象となっています。もちろん帝王切開等の異常分娩も保障の対象となっており、妊娠中の方から大きな好評を得ています。

エイクセルエイドの普通保険の保障内容は入院給付金が5,000円×入院日数。また入院中の手術の場合は50,000円の手術給付金が受け取れます。

まとめ:2回目の帝王切開で医療保険と生命保険の給付金はもらえる?

2回目の帝王切開でも医療保険と生命保険の給付金はもらえます。ただし民間保険の場合、2回目の帝王切開での給付金は難しいことも多いです。民間の保険での適用をのぞむなら早期加入が賢明でしょう。

もしこれらの情報を知らないままだと、2回目の帝王切開の際に保険加入ができず経済的な不安を抱えてしまうかもしれません。まずは自身が加入している保険について、しっかり確認してみてください。

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