帝王切開はいくらかかる?生命保険・医療保険の加入がおすすめの理由

妊娠前や妊娠中に帝王切開での出産の可能性を考えると生命保険や医療保険に加入した方が良いのか気になりますよね。

この記事の内容をまとめると

  • 帝王切開の場合、健康保険が適用され、高額療養費制度や出産育児一時金が支給され負担を軽減できる
  • 帝王切開で医療保険に加入していない場合、自己負担額は10〜20万円になるケースが多い
  • 帝王切開の場合、自己負担額は軽減できるが、自然分娩より高額になる事は間違いないので生命保険や医療保険の加入がおすすめ

この記事を読むことで、帝王切開での出産になった際、いくらかかっていくら保障されるのかを理解し、安心して出産に臨めるでしょう。

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執筆者蒼井うみ

精神科看護師として、10年近く現場で勤務。精神科急性期病棟、デイケア、訪問看護と、活動の場を移しながら現在に至る。現在は、2児の母として子供を育児中。

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帝王切開になるケースは?

逆子などの骨盤位、双子や三つ子以上の多胎妊娠、胎盤が子宮口の一部もしくは全部を塞ぐように位置している前置胎盤などが起こった場合、自然分娩が難しいと判断され、帝王切開になることがあります。

また、帝王切開になるケースとして、予定帝王切開と緊急帝王切開の2つのパターンがあるので、それぞれについても触れていきましょう。

予定帝王切開

妊娠37週までの健診で、自然分娩が困難であると医師によって判断されると帝王切開になります。通常、38週頃に手術が行われます。近年では、帝王切開による出産になるケースは5人に1人と言われていて、決して珍しいことではなくなってきています。

緊急帝王切開

緊急帝王切開は、母親もしくはお腹の中の赤ちゃんに何らかのトラブルが起き、急いでお腹の中の赤ちゃんを取り出さなければ命に関わる問題が起こる場合などに行われます。

緊急帝王切開が行われる主な症例として、以下3つのケースをご紹介します。

遷延分娩

予定よりもお産が長引き、母親も赤ちゃんにも危険が迫り、これ以上のお産はリスクが高いと判断された場合に緊急帝王切開に切り替えることがあります。

一般的には初産婦で30時間以上、経産婦で15時間以上かかってくると蔓延分娩と判断されます。破水から始まるお産では、子宮内に細菌が入りやすくなることから感染リスクが上がるため、母親と赤ちゃん双方の状況を見ながら、帝王切開に切り替えることがあります。

胎児機能不全

胎児機能不全とは、妊娠中あるいは分娩中の胎児に「正常ではない所見」が存在し、胎児の健康に問題がある、あるいは将来問題が生じるかもしれないと判断されたケースの事です。胎児機能不全の場合も緊急帝王切開となります。

主には、分娩監視装置を使い、赤ちゃんの心拍が不安定になっていることを確認することで判断されます。この状態が長く続くと、赤ちゃんがお腹の中であまり動かなくなってしまうようになります。

常位胎盤早期剝離

常位胎盤早期剝離は、赤ちゃんの出生前(通常は20週以降)に胎盤が剥がれてしまうことを指し、性器出血や激しい腹痛、ショック状態を起こすこともあります。子宮内で大量の出血が起こり、赤ちゃんの命に危険が及ぶことから、緊急帝王切開となります。

帝王切開になったらいくらかかる?

一般的に帝王切開での出産費用は約60〜100万円かかると言われています。自然分娩の出産費用は約50万円ほどと考えると、帝王切開は倍の高額費用がかかると考えておきましょう。

帝王切開は医師が必要と判断した際に行われる治療であるため、健康保険が適応され、医療費の3割負担で治療を受けることができます。また、出産一時金や高額療養費制度の利用も可能なので自己負担が約10〜20万円程度になるケースが多いようです。

健康保険で適応されるものは、分娩費(帝王切開費用)とそれに際して必要な検査費、処置費、薬剤費、入院費のみになります。入院中の食事代や個室を利用した際にかかる差額ベッド代、新生児管理保育料、赤ちゃんの検査・薬剤料などは全額自己負担になるので上記の負担額に更にプラスされる可能性がある事を考えておきましょう。

生命保険・医療保険への加入がおすすめの理由は?

帝王切開は、公的な医療保険が適応になるだけでなく、民間医療保険でも給付対象になる保険もあり、加入しておくと、受け取れる給付金が多くなります。この項目では、生命保険・医療保険への加入がおすすめな理由についてご紹介していきます。

帝王切開は生命保険・医療保険が適用され、受け取れる給付金が多いため

帝王切開は、公的医療保険で適用となる他、民間医療保険でも給付対象になる保険もあります。実際のところ、帝王切開時に受け取れる給付金は沢山あります。

医療保険によっては入院給付金と手術給付金どちらもついている事もあり、その場合双方から給付金を受け取ることができます。また、女性疾患特約のついた医療保険に加入していれば、帝王切開を行うと通常の給付金よりも多く給付金を受け取れることがあるため、おすすめです。

出産時はもちろんのこと、出産後においても、入院費用や子供の療育費など、さまざまな費用が発生するものです。医療保険に加入していれば、そのような経済的負担を大きく軽減できるのがメリットとして挙げられます。

帝王切開は高額療養費制度の対象!出産一時金ももらえる

帝王切開は、高額療養費制度の対象となります。他にも、正常分娩の際の出産と同様に出産一時金をもらう事もでき、負担を軽減する事ができます。それぞれについて説明していきます。

高額療養費制度

帝王切開は、高額療養費制度の対象となります。個室を使用する場合などの差額ベッド代などは対象外となりますが、治療に関しては1ヶ月あたりの自己負担上限額までで抑えることができます。

具体的な自己負担上限額は、収入などによって変動するため、人によって異なってきます。

出産一時金(出産育児一時金)

出産一時金と呼ばれますが、正確には出産育児一時金で加入している公的医療保険(会社の健康保険や国民保険など)から、40〜60万円が支給されます。最低でも42万円は給付されることになり、健康保険や一部自治体などでは付加給付金として一部上乗せしてくるところもあるため、金額に幅があります。

出産育児一時金は、基本的には子ども1人につき42万円であるため、多胎妊娠の場合は子どもの人数分受け取ることができます。

出産育児一時金は「直接支払い制度」というものがあり、出産にかかった費用から出産一時金を差し引いた金額を支払うだけで済むため、大きな金額のお金を事前に準備する必要がなくなります。この手続きは書類にサインをするだけで済むため、煩雑な記入などがない点も嬉しいところです。

まとめ:帝王切開は多額の費用がかかるので、生命保険・医療保険への加入がおすすめ

いかがでしたでしょうか。帝王切開はいくらかかるか、また生命保険や医療保険の加入がおすすめの理由を紹介してきました。

結論としては、帝王切開の場合は、健康保険が適用され、出産育児一時金や高額療養費制度によって自己負担額を軽減させる事は可能ですが、それでも10〜20万円以上はかかる可能性が高いので、リスクを抑えるために生命保険や医療保険に加入するのがおすすめです。

保険会社指定の診断書は発行に5,この記事を見たあなたは、帝王切開での出産になった際、いくらかかっていくら保障されるのかを理解できた筈なので、損する事なく出産ができるでしょう。

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