妊娠すると「もし自分の行動のせいで赤ちゃんに何かあったら…」とママは不安になるものです。

お腹の中で赤ちゃんを育てるのはママの仕事ですが、妊娠生活で気をつけるべきこと、食べてはいけない食材などは、パパも情報を共有し一緒に気をつけていくことが大切です。それが赤ちゃんの健康を守るとともに、ママの心を支えることにも繋がります。

今回は、生活の注意点6つ、控えるべき食べ物6つを紹介します。

妊娠中に気をつけたい!生活の注意点

風邪・感染症

妊娠中は免疫力が低下して、風邪や感染症にかかりやすくなります。ママの免疫細胞が赤ちゃんを間違えて攻撃しないためには仕方ないことなのですが、感染症などにかかりやすいだけでなく重症化もしやすいので注意が必要です。

妊娠中でもインフルエンザの予防接種は受けられるので、秋~冬になったら家族みんなで受けておきましょう。

妊婦さんがインフルエンザに罹患した場合、肺炎を引き起こして入院するリスクは妊娠週数が進むほど増加すると言われています。

体重増加

体重が増え過ぎると、妊娠高血圧症候群や難産のリスクが高まります。妊娠中の体重管理はなかなか大変ですが、妊娠高血圧症候群が重症化すると母子の命にかかわることもあるので頑張りましょう。

逆に、適正体重を下回っても低体重児のリスクが高まります。小さく生まれると将来、生活習慣病を発症しやすくなると言われているので、体重をうまくコントロールすることが大切です。

妊娠中の体重増加の目安

BMI 体重増加の目安
18.5未満 12~15kg
18.5以上25.0未満 10~13kg
25.0以上30未満 7~10kg
30以上 個別対応

貧血

妊娠するとお腹にいる赤ちゃんの血液もママがまかなわなければならないので、血液量が増加します。

妊娠32~36週のピーク時には通常の約1.5倍になるとも言われています。ただ、赤血球の増加よりも液体成分の増加の割合が大きいので、血液は薄まった状態です。それに加えて、赤ちゃんが成長に必要な鉄分を吸収するため、ママはどうしても貧血になりやすくなります。

貧血が重度になると、早産や赤ちゃんの発育不全の原因にもなります。また、陣痛が弱くなってお産が長引いたり、産後の回復が遅れたりすることもあるので、鉄分は意識して摂りましょう。

鉄分には肉や魚の赤身に多く含まれる「ヘム鉄」と、野菜や豆類などに多く含まれる「非ヘム鉄」があり、吸収率が良いのは「ヘム鉄」です。ただ、ヘム鉄ばかりを意識すると栄養が偏ってしまうので、両方をうまく組み合わせて摂るようにしたいですね。

非ヘム鉄でも、ビタミンCや動物性たんぱく質と一緒に摂ると吸収率がアップします。

鉄分が豊富なもの

【ヘム鉄】赤身肉、かつお、赤貝、あさり

【非ヘム鉄】納豆、小松菜、ほうれん草、ゴマ、小豆、大豆

お腹の張り

お腹が張る=子宮が収縮しているということです。お腹が張ったら横になり、無理しないようにしてください。

多少の張りは多くのママが経験することですが、張りの中には流産、早産の原因になるものもあります。特に、出血をともなう、持続的な痛みがある、休んでも張りが治まらないといった症状が見られた場合は速やかに受診しましょう。

虫歯・歯周病

妊娠すると免疫力の低下、唾液の減少、歯周病菌の活発化が起きるので虫歯や歯周病のリスクが上がります。

つわりが落ち着いて安定期に入ったら歯科検診を受けましょう。自治体によっては妊婦さんを対象に歯科検診の費用を負担してくれるところもありますよ。

喫煙

妊娠中の喫煙は絶対にやめましょう。妊婦さんが喫煙すると以下のようなリスクがあることがわかっています。

また、受動喫煙であっても乳幼児突然死症候群(SIDS)の要因となることが確実視されているので、家族の協力も不可欠です。

喫煙後30分程度は口から有害物質が排出され続けると言われているので、妊婦さん本人の前で吸わなければ良いということでもありません。気をつけましょう。

妊娠中に気をつけたい!食べ物の注意点

控えた方が良い食べ物

今まで当たり前に食べていた食材でも、妊娠中は気をつけなければならないものがあります。避けた方が良い食材と量を控えた方が良い食材があるので、参考にしてください。

アルコール

アルコールは胎盤を通して赤ちゃんに届きます。成長や発達に影響を与える可能性があるので、アルコールは摂らないようにしましょう。

カフェイン

カフェインの摂り過ぎは、赤ちゃんの発育を阻害する可能性があります。コーヒーなら1日3~4杯(できれば1~2杯)までが摂取の目安です。

一部の魚

魚の体内には水銀が残留しており、それを食べることで私たちの体内に取り込まれます。特に食物連鎖の上位にいるマグロやカジキなどは水銀濃度が高く、妊婦さんが食べ過ぎると赤ちゃんの発達に影響を与えることがわかっています。

厚生労働省でも魚の種類によって摂取量の基準を定めているので、確認して食べる量を調整しましょう。

厚生労働省「お魚について知っておいてほしいこと」

生もの

妊娠中は食中毒にも注意が必要です。特に、リステリア菌に感染した場合、胎盤を通して赤ちゃんに敗血症などの深刻な影響が出ることがあります。

厚生労働省では、リステリア菌に感染する主な原因として、妊婦さんは次の食品を避けるよう指導しています。

もちろん、リステリア菌以外の食中毒にも注意が必要です。肉、魚、卵はしっかり火を通す、生野菜や果物はじゅうぶん洗うことを心がけましょう。

海藻類

海藻には「ヨウ素」が豊富に含まれます。ヨウ素は不足しても困りますが、摂り過ぎると赤ちゃんの甲状腺機能が低下すると言われています。

特に昆布にはかなり多くのヨウ素が含まれているので、昆布だしを常用している場合はカツオや煮干しで代用するなど工夫しましょう。

レバー・うなぎ

レバーやうなぎに多く含まれる動物性ビタミンAは、特に妊娠初期に摂り過ぎると赤ちゃんの形態異常を引き起こす可能性があると言われています。

食べるとしても少量(うなぎなら40~50g)にして、連日食べないようにしましょう。

葉酸を摂ろう

葉酸は、水溶性ビタミンB群の一種で赤血球の生成を助けます。細胞の分裂や成熟にも必要とされるため、赤ちゃんにとって非常に重要な栄養素です。

特に、妊娠前から妊娠初期にかけて葉酸をじゅうぶんに摂取することで、神経管閉鎖障害(二分脊椎症、無脳症など)のリスクを軽減できることがわかっています。

厚生労働省は、妊娠3ヶ月までは葉酸を食事から240㎍+サプリメントなどから400㎍摂取することを推奨しています。妊娠4ヶ月以降も食事から480㎍の摂取が推奨されているので、葉酸を多く含む食材を積極的に取り入れましょう。

葉酸は緑黄色野菜に多く含まれますが、熱に弱く水に溶けやすいので調理法に注意してくださいね。

葉酸が豊富なもの

ブロッコリー、グリーンアスパラガス、ほうれん草、さつまいも、えだまめ、キヌア

妊娠中は医療保険に入れない!?そんなときは

妊娠すると、産後にかかるお金のことが気になり始めますよ。ベビーグッズや将来の学費などもありますし、「もし切迫流産・早産で入院することになったら」「もし緊急帝王切開になったら」と予想外の出費を心配しはじめたらキリがありません。

医療保険に加入していれば、出産前後のトラブルによる急な出費は心配しなくても良いかもしれませんが、妊娠してから医療保険に入ろうとした場合「加入を断られてしまった」「加入できても今回の妊娠は保障対象外だと言われた」なんてことにもなりかねません。

そうならないためにも、医療保険については早め早めの検討がおすすめです。もし今妊娠していてまだ医療保険に入っていないという場合は、妊娠保険(母子保健)がおすすめです。加入期間は妊娠19週目までなど限られているケースもありますが、今回の妊娠から保障されるので安心です。

既に医療保険に加入している場合でも、妊娠前後だけ保障を厚くするために妊娠保険(母子保健)に加入するといった使い方もできます。

その他にも、子どもが大きくなるまでは生命保険の保障を厚くする、学資保険に入るなど、妊娠中は保険について考える絶好のタイミングです。今後のライフプランについて、ぜひ家族と話し合ってみてください。

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