稽留流産は保険適用?流産手術の給付金はいくら?おすすめ保険は?
赤ちゃんの様子が心配で稽留流産を疑っていて、見守る家族のためにも保険についてよく知っておきたいですよね。

この記事の内容をまとめると
- 稽留流産は健康保険が適用する
- 稽留流産は民間保険にも対応する
- 入院費などの出費がかさむこともあるので、民間保険の加入もおすすめ
この記事を読むことで、稽留流産は保険適用されるか理解し出産への不安を払拭した状態で臨めるでしょう。
稽留流産とは?手術代などいくらかかる?
あまり聞き慣れない言葉ですが、稽留流産は「けいりゅうりゅうざん」と読みます。稽留流産と診断された場合は、手術が必要になることもあります。ここでは稽留流産の概要や手術代について解説します。
稽留流産とは?
稽留流産とは、超音波検査で発育が停止していると判断されるが出血や腹痛など、いわゆる流産の兆候がない状態のことです。自覚症状がないので、医療機関での診察で初めて確認されます。
稽留流産の治療としては入院して子宮内容除去手術を行うケースと、外来で経過を見ながら自然排出を期待するケースがあります。治療法は医師の判断や患者さんの希望により、どちらかが選択されることになります。
稽留流産で手術代などいくらかかる?
稽留流産で手術が必要になった場合は、いくらくらいの手術代がかかるのでしょうか?ここでは入院の場合と日帰りの場合に分けて、それぞれ解説します。
入院の場合
入院となった場合には、合計で10~15万円が平均相場です。稽留流産は子宮内の胎児などを取り出す必要があり、子宮内容除去手術を受けるケースもあります。
子宮内容除去手術には2種類の方法があり、掻爬法か吸引法のどちらかを行います。掻爬法は鉗子などの器具を使って行い、吸引法では吸引器を使用して子宮の中のものを取り出します。
どちらの方法も手術自体は10分程度で終了するのですが、手術の前に子宮口を開く必要があり、この作業に半日ほどかかります。

日帰りの場合
稽留流産の手術を受ける場合でも、必ずしも入院が必要になるわけではありません。場合によっては日帰りで済むこともあります。日帰りか入院かは、妊婦さんの状態や病院によって決まります。
日帰りだと入院費用は必要ないのですが、その他の費用は入院するケースとあまり変わりません。日帰りの場合でも大体5~10万円ほどの費用がかかります。

入院の有無で費用が多少変わるので、分かるようであれば事前に病院に確認しておく方が安心です。ただし手術の経過を見てやはり入院治療が望ましいと判断されることもあるので、日帰りになるかどうかは参考程度に考えておいた方が無難かもしれません。
稽留流産手術は保険適用になる?給付金はいくら?
稽留流産と診断されると、精神的なショックから他のことを考える余裕がなくなってしまうケースも少なくありません。ただ金銭的な部分だけでも事前に把握しておくことで、不安が多少は抑えられることもあるかと思います。
ここでは稽留流産手術に保険が適用されるのかどうか、また保険金が下りる場合、給付金はいくらになるのかについてお話しします。
稽留流産は保険適用になる?
流産手術にはさまざまなものがあり、全てに保険が適用されるわけではありません。流産手術の中でも適用の可否が分かれます。
流産手術の保険適用となる条件としては、妊娠を継続することが不可能かどうかがポイントになります。稽留流産の場合は子宮内で胎児の成長が止まっており、すでに亡くなっていると判断される状態です。そのため稽留流産の場合には保険が適用されます。
稽留流産は保険給付金はいくらもらえる?
ここまで稽留流産に保険が適用されることが理解していただけたかと思います。では稽留流産の場合、保険給付金はいくらもらえるのでしょうか?健康保険と民間保険、それぞれの給付金について見ていきましょう。
健康保険の給付金
稽留流産の手術には合計で10~15万円ほどの費用がかかります。しかし稽留流産の場合は保険が適用されます。健康保険適用時の負担割合は3割となるため、3〜5万円ほどが平均相場です。
ただしかかる費用は病院によって異なります。保険が適用されるかどうかも重要ですが、まずは費用について事前に確認を行っておきましょう。
民間保険の給付金
民間保険の給付金が請求できれば、さらに金銭的な負担を軽減することも可能です。ただしこちらの場合も適用には条件があります。保険会社や商品によっても違いがあるので、自分が加入している保険についてよく確認しておきましょう。
たとえば稽留流産で流産手術を行い、さらに入院する場合、手術給付金が入院日額×10点、入院給付金が日に5,000円支給されるとします。流産の入院は一泊二日となるため、この場合は合計6万円の保険金が受け取れる計算となります。

対象外となってしまった場合は保障を受けることができません。古い保険だとそのような商品も多いので、一度しっかり確認しておきましょう。もし加入している保険の保障内容が今の時代にそぐわないと感じた際には、乗り換えの検討をおすすめします。
流産後でも保険加入できる?自然流産・自然排出は?流産手術は?
流産を経験した後に医療保険に入る際には注意が必要です。医療保険には加入前に審査があり、直近の健康状態や過去5年以内の入院や手術、病院での診察歴などを保険会社に伝えなければなりません。
一般的に流産などが原因で医療保険に加入できなくなることは稀で、加入できることがほとんどです。ただし流産を経験すると、保険には入れても部位不担保といって異常妊娠や異常分娩による入院や手術が対象外となる場合もあります。部位不担保とは、保険会社が指定した部位に関して一定期間は保障されないという条件がつくことです。

保険会社によって審査の基準や補償の対象外とされる内容は異なります。しかし一般的に流産などの異常妊娠、異常分娩を経験した後は加入に一定の制限がかかることが多いです。
人工流産手術(中絶)の場合、保険がおりない?
稽留流産など、妊娠継続が不可能な場合は保険適用の範囲内となります。一方で人工流産手術には保険が適用されません。
人工流産手術を受ける場合、基本的には稽留流産と同じような処置となるため、10~15万円ほどの費用がかかります。しかし健康保険が適用外の手術となるので、かかった費用は全額自己負担となります。
稽留流産|おすすめ医療保険「アフラック」と「エクセルエイド」で比較
最後におすすめの医療保険として、アフラックとエクセルエイドを比較しています。保険の加入を検討している方は参考にしてください。
おすすめ医療保険①アフラックの保険
アフラックの女性用医療保険、レディースEVER Primeでは三大疾病や生活習慣病に加え、流産や妊娠中毒症、子宮外妊娠の場合などにも保険が適用されます。また日帰り入院でも一律10日分の入院給付金を受け取れるので、手術の際にも安心です。
また書面審査が必要となりますが、妊娠中でも保険に加入できる場合があります。
おすすめの民間保険② エクセルエイドの保険
エクセルエイドの普通保険では、現在妊娠中の方も週数に関わらず加入することが可能です。また妊娠中の方でも初年度より給付金の支払い対象となっています。もちろん帝王切開等の異常分娩も保障の対象となっており、妊娠中の方から大きな好評を得ています。
エイクセルエイドの普通保険の保障内容は入院給付金が5,000円×入院日数。また入院中の手術の場合は50,000円の手術給付金が受け取れます。
まとめ:稽留流産は保険適用?流産手術の給付金はいくら?おすすめ保険は?
この記事を読んで稽留流産の概要や保険が適用されること、給付金の額などについて把握していただけたかと思います。また入院費など出費が嵩むこともあるので、民間保険への加入もおすすめです。
稽留流産は自覚症状がない期間が長いため、発覚した際の精神的な負担が大きいという特徴があります。保険が適用されることを事前に把握しておかなければ、あまりのショックに申請を忘れてしまうこともあるかもしれません。
稽留流産が不安な方は、事前にしっかり保険について確認しておくことをおすすめします。
点数で計算すると吸引法は4万円、掻爬法は2万円の費用がかかります。他にも診察台や薬代がかかるため、10~15万円という相場となります。