糖尿病でも入れる保険の特徴と注意点|人気生命保険ランキングも紹介

この記事を見ているあなたは、糖尿病でも加入できる生命保険をお探しではありませんか。

この記事の内容をまとめると

  • 糖尿病でも入れる生命保険は告知項目が少ない代わりに保険料が割高になる
  • 医療保険の入院給付金は「日額」「一時金」それぞれのメリット・デメリットを考慮して選ぶ必要がある
  • 生命保険は相続税対策になる

この記事を見ることで、糖尿病でも入れる医療保険・死亡保険の商品ごとの特徴や、選び方がわかります。備えがあれば、もしものときも安心して療養に専念できるでしょう。

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執筆者関野みき

SEOを意識した健康・美容・フィットネス・エンタメ・スポーツなどの記事を数多く執筆した経験あり。保険会社の帳票作成システムの開発経験があり、出産経験があり現在も育児中。

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糖尿病でも入れる保険の特徴と注意点|審査は厳しいの?

生命保険の加入には、健康状態や既往歴の告知が必要です。告知項目に該当しても、保険会社の定める基準をクリアすることで契約できるケースもありますが、やはり糖尿病などの持病があると審査には通りづらくなります。契約自体を断られることも珍しくありません。

しかし、昨今では平均寿命が伸びる一方で、生活習慣の変化により持病を抱える人が増加傾向にあることから、糖尿病などの持病がある人向けの保険商品も数多く登場しています。糖尿病でも入れる保険にはデメリットもあるため、特徴を理解したうえで契約することが大切です。

このあと、糖尿病でも入れる保険の特徴と注意点について、詳しく解説していきます。

特定疾病不担保など条件付きの加入

持病や既往歴があっても、条件付きで通常の生命保険に加入できることがあります。その条件とは「特定疾病(部位)不担保法」「特別保険料徴収法」「保険金削減支払方法」の3種類です。

【特別疾病(部位)不担保法】

特定疾病(部位)不担保法は、特定の疾病や部位を保障対象外とする条件です。

例えば、糖尿病の人に「糖尿病およびその合併症は保障対象外」という条件がついたり、胃潰瘍の既往歴がある人に「胃・十二指腸に関するものは保障対象外」という条件がついたりします。

不担保となる期間は保険商品や病状により異なりますが、1〜5年が一般的です。ただし、全期間不担保となることもあります。

【特別保険料徴収法】

特別保険料領収法は、通常より割高な保険料で契約する方法です。

割り増しされた保険料が、払込期間の途中で安くなることは基本的にありません。また、特別保険料(割り増し分)には解約返礼金が設定されていないこともあるので、契約の際は確認しておきましょう。

【保険金削減支払方法】

保険金削減支払方法は、保険金額を一定期間削減する方法です。

1年目は75%削減、2年目は50%削減のように削減割合が低下していき、最終的には満額の保険金を受け取れるようになるのが一般的です。

引受基準緩和型保険(限定告知型保険)

引受基準緩和型保険(限定告知型保険)は、持病があっても入りやすい保険です。告知項目が3項目前後と少ないので、通常の生命保険に入れない人でも契約できる可能性があります。

【告知項目の例】

  • 過去3ヶ月以内に、医師より入院・手術・検査をすすめられたことはあるか
  • 過去2年以内に、病気やケガで入院したこと、または手術を受けたことがあるか
  • 過去5年以内に、がん・肝硬変・統合失調症・認知症で医師の診察を受けたことがあるか

持病についても保障対象に含まれることがあるので、いま現在糖尿病の治療をおこなっている人が、病状の悪化や合併症で給付金を受け取ることも可能です。ただし、加入条件がゆるい分、通常の生命保険に比べて保険料は割高になります。

無選択型保険

無選択型保険は告知が一切不要なので、持病や既往歴にかかわらず加入できます。その代わり、引受基準緩和型保険よりも更に保険料が割高で、保障は控え目です。

医療保険の場合は、加入から一定期間は保障が受けられず、一定期間経過後も支払限度日数が短いことがほとんどです。死亡保険についても、契約後2年以内など一定期間内に死亡した場合は、死亡保険金ではなく払い込んだ保険料相当額が支払われます。

制約が多い保険なので、無選択型保険は他の保険に加入できなかった場合の、最後の選択肢として検討すると良いでしょう。

少額短期保険

ミニ保険とも呼ばれる「少額短期保険」にも、糖尿病の人が入れる保険が存在します。持病がある人向けの商品以外にも、ニッチなニーズに応えるものが多く「痴漢冤罪の弁護士費用を補償する保険」「飼い主が亡くなったときペットのその後を保障する保険」などさまざまです。

保障が控え目な分、保険料も安い傾向にありますが、更新ごとに保険料が上がることが多いため長期契約には向きません。短期間だけ備えが欲しいときや、加入している保険の足りない部分を一定期間補いたいときなどに利用すると良いでしょう。

少額短期保険の保険金額には上限があり、死亡保険の場合は300万円以下、医療保険の場合は80万円以下と決まっています。また、少額短期保険は残念ながら生命保険料控除の対象にはなりません。保険料の安さだけで選ぶのではなく、デメリットも理解したうえで契約しましょう。

糖尿病の場合、医療保険の入院給付は「日額」「一時金」どちらが良い?

医療保険は保険商品によって、入院給付金が「日額」のものと「一時金」のものがあります。「日額」の場合は、入院給付日額×入院日数の給付金額が支払われるので、短期入院では受け取れる金額も少なくなります。一方で、長期入院となった場合には頼もしい存在となるでしょう。

一時金の場合は、たとえ日帰り入院でもまとまった額の給付金が受け取れるため、大幅な黒字になることもあるでしょう。しかし、長期入院や繰り返す入院には弱いという弱点があります。

どちらが良いと一概には言えませんが、ご自分の年齢や健康状態を考慮して保険を選び、必要に応じて見直していくことが大切です。保険料は少し高くなりますが、日額と一時金の両方をカバーする保険もあるので、いろいろな保険を比較してみましょう。

なお、令和2年のデータによると、糖尿病による入院の平均日数は30.6日です。年齢ごとの平均入院日数は、下表を確認してください。

0~14歳 15~34歳 35~64歳 65歳以上 70歳以上 75歳以上
16.7日 11.5日 15.6日 40.7日 44.8日 51.1日

※参考:厚生労働省「令和2年(2020)患者調査の概況」

表を見ていただくとわかるように、糖尿病は65歳以上になると急激に入院期間が長引く傾向にあります。糖尿病による入院に備えたい場合は、このデータもふまえて保険を選ぶと良いでしょう。

人気の「糖尿病でも入れる医療保険」ランキングTOP3

ここでは、糖尿病でも入れる医療保険をランキング形式でご紹介します。それぞれ違った良さがあるので、比較してあなたにぴったりの保険をみつけてください。

通常の医療保険には定期タイプもありますが、引受基準緩和型の医療保険は、基本的に保険料がお手頃な掛け捨て型の終身医療保険になります。なお、保障範囲や給付条件などは保険商品により異なります。必ず契約前に、約款や重要事項説明書等をご確認ください。

40歳男性の契約例比較(入院日額5000円/手術給付5万円/先進医療特約)

保険商品名 保険料
PICKUP エクセルエイド少額短期保険糖尿病保険 月額2875円
1位 メディケア生命メディフィットRe(リリーフ) 月額2830円
2位 はなさく生命かんたん告知 はなさく医療 月額2989円
3位 アクサダイレクト生命アクサダイレクトのはいりやすい医療 月額3089円

PICKUP:エクセルエイド少額短期保険「糖尿病保険」

保険料(40歳男性) 入院給付金 支払限度日数 手術給付金
月額2875円 日額5000円 60日 入院中:5万円外来:2万5000円歯周病組織:2万5000円×2回

エクセルエイド少額短期保険の「糖尿病保険」は、1年更新の保険です。糖尿病はもちろん保障されますが、歯周病への保障が充実しており、健康保険適用外のインプラント手術などに給付金が支払われます。

若いうちは保険料がお手頃ですが、更新のたびに保険料が上がるため、手厚い保障が欲しい時期だけ他の保険と併用するなど短期間の利用がおすすめです。

【1位】メディケア生命「メディフィットRe(リリーフ)」

保険料(40歳男性)※入院給付5000円、先進医療特約 入院給付金 支払限度日数 手術給付金
月額2830円 日額3000~1万円(1000円単位) 60日、120日(通算1000日) 入院中:入院給付日額×10外来:入院給付日額×5

メディケア生命の「メディフィットRe(リリーフ)」は、保険料の安さが魅力です。低解約返戻金型の死亡保障を最大300万円までつけられるので、医療保険・死亡保険の両方を検討している方にはぴったりの保険といえるでしょう。

単体で引受基準緩和型の終身保険に加入する場合と比較しても、お手頃な価格で備えられて保障も一生涯続きます。

【2位】はなさく生命「かんたん告知 はなさく医療」

保険料(40歳男性)※入院給付5000円、先進医療特約 入院給付金 支払限度日数 手術給付金
月額2989円 日額3000~1万円(1000円単位) 60日、120日(通算1095日) 入院中:入院給付日額×10外来:入院給付日額×5

はなさく生命の「かんたん告知 はなさく医療」は、3大疾病への保障が充実している保険です。入院・手術給付金のほかに放射線治療への保障もあり、1回につき5万円(60日に1回/回数無制限)の給付金を受け取れます。

3大疾病に備えられる特約が多いので、がん・心疾患・脳血管疾患に備えたい方は、検討してみてはいかがでしょうか。

【3位】アクサダイレクト生命「アクサダイレクトのはいりやすい医療」

保険料(40歳男性)※入院給付5000円、先進医療特約 入院給付金 支払限度日数 手術給付金
月額3089円 日額3000~1万円(1000円単位) 60日(通算1095日) 入院中:入院給付日額×10外来:入院給付日額×5

アクサダイレクト生命の「アクサダイレクトのはいりやすい医療」は、一時金の特約が充実している保険です。長期入院時一時金給付特約をつければ、61日以上の入院時に一時金50万円が受け取れます。(40歳男性:月払保険料+1150円)

その他にも「入院時一時金」や「通院支援一時金」などの特約があるので、日数にかかわらずまとまった額の給付金を受け取りたい方におすすめします。

人気の「糖尿病でも入れる死亡保険」ランキングTOP3

生命保険には定期保険と終身保険があり、それぞれ以下のような特徴があります。

【定期保険】

  • 保険料が安い(更新のたびに上がる)
  • 保険料は基本的に掛け捨て
  • 上限年齢がある

【終身保険】

  • 保険料が高い(一生涯変わらない)
  • 契約期間が経過するほど解約返戻金が増加する
  • 保障が一生涯つづく

それぞれメリット・デメリットがあるので、年齢や状況に併せて選びましょう。今回は、保障が一生涯つづく終身死亡保険のランキングをご紹介します。

40歳男性の契約例比較(死亡保険金200万円)

保険商品名 保険料
PICKUP エクセルエイド少額短期保険糖尿病保険ライフ 月額2022円
1位 メットライフ生命ずっとスマイル 月額5854円
2位 オリックス生命終身保険ライズ・サポート・プラス 月額5934円
3位 オリックス生命保険料から選ぶ終身保険ライズ・サポート・プラス 月額6000円

PICKUP:エクセルエイド少額短期保険「糖尿病保険ライフ」

保険料(40歳男性)※死亡保険金200万円 死亡保険金
月額2022円 100・200・300万円(75歳以上は100万円まで)

エクセルエイド少額短期保険の「糖尿病保険ライフ」は、1年更新の保険です。毎年保険料が上がっていくので、小さな子供がいるなど保障が必要な時期だけ契約したり、他の死亡保険と併用して一時的に保障を厚くしたりといった使い方をすると良いでしょう。

89歳まで加入できるので、年齢的に他の死亡保険に加入できない方にもおすすめです。

【1位】メットライフ生命「ずっとスマイル」

保険料(40歳男性)※死亡保険金200万円 死亡保険金
月額5854円 S2プラン病気:200万円(1年目は100万円)災害:800万円(85歳以降は病気死亡時と同額)

メットライフ生命の「ずっとスマイル」は、特約により災害死亡時の保障額が大幅に上乗せになる保険です。初年度は主契約の保険金額が50%になってしまいますが、不慮の事故による死亡時に手厚い保障を用意しておきたい方にはおすすめできます。

通常の死亡保険は、亡くなったときだけでなく高度障害になったときも保険金が受け取れますが、引受基準緩和型のずっとスマイルには高度障害保険金がありません。

【2位】オリックス生命「終身保険ライズ・サポート・プラス」

保険料(40歳男性)※死亡保険金200万円 死亡保険金
月額5934円 200~1000万円(100万円単位)

オリックス生命の「終身保険ライズ・サポート・プラス」は、24時間無料電話健康相談、糖尿病専門サポート、重症化・再発予防カウンセリングなど、サービスが充実している保険です。

高度障害保険金はありませんが、所定の身体障害・高度障害になると、その後の保険料が免除されます。

【3位】オリックス生命「保険料から選ぶ終身保険ライズ・サポート・プラス」

保険料 死亡保険金(40歳男性)
3000円・6000円・9000円・1万2000円(一口:月額3000円) 一口あたり101万1000円

オリックス生命の「保険料から選ぶ終身保険ライズ・サポート・プラス」は、【2位】の保険金額から選ぶタイプの「終身保険ライズ・サポート・プラス」と保障内容は同じです。

月々の保険料をまず決定したいという場合は、こちらのタイプを選ぶと良いでしょう。

相続税の基礎控除が3000万円に引き下げ!生命保険は税金対策にも

平成27年に、相続税の基礎控除が「5000万円+1000万円×法定相続人の数」から「3000万円+600万円×法定相続人の数」に引き下げられました。この増税により、相続税の節税対策が注目されていますが、生命保険への加入も節税になることをご存知でしょうか。

死亡保険金は、みなし相続財産として相続税の課税対象となりますが、残された家族の生活保障という目的があるため、相続人が受け取った場合「500万円×法定相続人の数」の非課税枠が認められています。

例えば、夫が亡くなり妻と子供2人が「7000万円の遺産を相続した場合」と「5000万円の遺産を相続し、死亡保険金が2000万円おりた場合」を比較してみましょう。

【7000万円の遺産を相続した場合】

遺産総額 7000万円
基礎控除 3000万円+600万円×3人=4800万円
課税遺産総額 7000万円-4800万円=2200万円

【5000万円の遺産を相続し、死亡保険金が2000万円おりた場合】

死亡保険金の非課税枠 500万円×3人=1500万円
課税される死亡保険金 2000万円-1500万円=500万円
基礎控除 3000万円+600万円×3人=4800万円
課税遺産総額 5000万円+500万円-4800万円=700万円

このケースでは、課税総額に1500万円もの差が出ることがわかります。相続財産が基礎控除額を超える場合は、相続税対策として生命保険の利用を検討してみると良いでしょう。

なお、保険金の受取人が複数いる場合、非課税枠は保険金の受取金額の割合で分配されます。配偶者はもともと1億6000万円まで非課税の枠があるので、非課税枠を活かしたいのであれば子供を受取人にすると良いでしょう。

死亡保険金は、契約者・被保険者・保険金受取人が誰かによって、税金の種類が変わります。

契約者 被保険者 保険金受取人 税金の種類
A A B 相続税
A B A 所得税(住民税)
A B C 贈与税

契約者と保険金受取人を子供にして、保険料の支払いに生前贈与した現金をあてることで、死亡保険金を子供の一時所得とする節税方法もあります。相続税をどのように節税するか、この機会にご家族と話し合ってみてはいかがでしょうか。

まとめ:「糖尿病だから生命保険に入れない」と諦めないで

保険の加入基準は保険会社により異なります。病状の詳細を伝えることで、持病があっても加入できるケースもあるので、諦めずに確認してみると良いでしょう。

また、既に断られた経験があるなど「糖尿病だから生命保険に入れない」とお考えの方でも、引受基準緩和型保険や無選択型保険という選択肢があります。通常の医療保険と比較すると保険料は割高になりますが、本記事では比較的保険料が安い引受基準緩和型保険を中心にご紹介しているので、参考にしていただければ幸いです。

備えがあれば、お金の心配をせず療養に専念できます。ぜひ、あなたにぴったりの保険を見つけてください。

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