糖尿病のメカニズムは？原因と症状を解説します

糖尿病は今や国民病とも言われています。
厚生労働省が発表している「2017年患者調査の概況」によると、糖尿病の患者数は2014年における調査から12万3千人増え、過去最多の328万9千人となりました。
これだけ糖尿病患者が増え続ける社会ですから、糖尿病に関する正しい知識を身につけ予防に徹したいところです。
今回は糖尿病の原因と症状を中心に解説していきます。

糖尿病の原因

糖尿病はすい臓から分泌されるインスリンの放出量が減少し、血糖値が上昇してしまう病気です。
血糖値が高い状態が長期間、続いた場合、血管が損傷され心臓病や腎不全などの症状が出てしまいます。
そして、著しく高い血糖値が続いた場合、昏睡状態に陥りそのまま帰らぬ人となるケースもある恐ろしい病気です。
さらに、糖尿病は1型と2型に大別されますが、9割程度の患者は2型糖尿病に該当します。
1型糖尿病は、すい臓のインスリンを作り出すβ細胞が破壊されて起こりますが、詳しい原因はまだ解明されていません。
2型糖尿病は、インスリンの分泌量が少なくなる「インスリン分泌不全」と、インスリンの働きが弱くなる「インスリン抵抗性」の２タイプに分けられます。
2型糖尿病になる主な原因は、どちらのタイプの場合も肥満や運動不足、暴飲暴食など不規則な生活習慣です。
心当たりがある人は、生活習慣を見直し、規則正しい生活リズムへと改善しましょう。
次の項では、糖尿病の症状を深堀りして解説していきます。

糖尿病の症状

糖尿病になるとどのような症状があらわれるのでしょうか。
1型糖尿病の場合、

• ・強いのどの渇き
• ・頻尿
• ・急激な体重減少
• ・のどの痛み
• ・腹痛
• ・消化器の異常
• ・意識障害

といった症状があらわれます。
頻尿は1型糖尿病の患者の多くに見られる症状ですが、これは強いのどの渇きにより水分を大量に摂取してしまうのが原因です。 1型糖尿病の場合、急激に上記の症状があらわれることもあるので気をつけてください。
そして、2型糖尿病では、

• ・強い疲労感
• ・皮膚の乾燥
• ・手足の感覚の低下や刺すような痛み
• ・感染症の罹患リスクの増加
• ・頻尿
• ・目のかすみ
• ・性機能の低下
• ・空腹感
• ・のどの渇き

などの症状があらわれます。
2型糖尿病は、1型糖尿病と違い症状が軽度のものしか現れないことが多く自覚が難しいため、気づいた時には症状がかなり進行している場合があり、こちらも注意が必要です。
すでになんらかの症状を自覚している人は、なるべく早期に病院で診察を受けましょう。

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